代表理事 ごあいさつ
2022年11月8日は、日本全国で442年ぶりに「皆既月食」と「天王星食」が同時に起こった日でした。
同じ日、父はすい臓がんによる肝臓への転移で、発見からわずか1ヶ月で亡くなりました。
父が亡くなる2ヶ月前、私は脳腫瘍の一種である「聴神経腫瘍」の摘出手術を控えていました。そんな私に父は「できることなら自分の命と代わってやりたいが、子ども3人残して死ぬわけにはいかない。とにかく手術がんばれ。」と励まし、全身全霊で手術の成功を願ってくれました。
最高の医師との出会いに恵まれたことも、夫の両親をはじめ多くの方々による多大なるお力添えの賜物でした。
術後、命の恩人である主治医の先生がトントンとそっと肩をたたいてかけてくださった「無事に終わったよ」という優しいお声と表情は、生涯忘れることはありません。
また、チームドクターの先生は、疑問質問にも丁寧に応えてくださり、私の希望を主治医の先生に伝えてくださり支えてくださいました。「生きて帰ってくるというポジティブなイメージで手術室に入るように」と勇気づけてくださった麻酔科の先生、私を導いてくださった全てのご縁、夫や子どもたち、親友、家族の祈りに心から感謝し続けたいと思います。
一方で、父の突然の死を受け入れることができないまま、「私にできることは何なのか?」と自問自答し続け、やっと見つけた答えが一般社団法人A&Aを設立することでした。
最愛の父から託された「いのち」のバトンを受け継いで、より多くの方が学ぶことの喜びを感じ、「命の大切さ」に気づける社会を目指して精進してまいります。 今後とも皆さまのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
一般社団法人A&A
代表理事 宮地 真智子
Japanese Association of Accounting and Astronomy
Representative Director, Machiko Miyachi
広島県呉市かまがり天体観測館にて「アーチを描く天の川」©︎KENSHI-FUCHIUE
代表理事 プロフィール
1983年3月24日 広島県広島市生まれ
【経歴】
1998-2001年
広島文教大学附属高等学校卒業
2001年-2005年
広島修道大学 商学部経営学科卒業
(陳豊隆教授 ゼミナール所属)
2005年-2007年
中央大学専門職大学院 国際会計研究科修了
2007年-2009年
米外資系コンサルティング会社入社
J-SOX内部統制構築支援業務等に従事
2010年-2013年
家業のLPガス会社に入社 取締役
2014年-現在
株式会社悠々 取締役
2024年3月-現在
(一社)A&A設立 代表理事就任
【所属学会・研究会】
(公社)日本天文学会準会員(2010年〜)
(一社)日本天文教育普及研究会会員(2010年〜)
環境経済・政策学会正会員(2023年〜)
(一社)照明学会(2024年〜)
(一社)日本建築学会(2024年〜)
【プライベート】
○家族は、夫、子ども3人(長女・次女・長男)
○がんサバイバー(甲状腺がん/聴神経腫瘍)
○2016年夏に広島県呉市かまがり天体観測館にて広島県在住者を対象に募集された小惑星の名称に応募。提案した「Kamagari」が採用され命名者となる。私にとって「天文学」に出逢えた原点が「Kamagari」であり、世界中、日本中の人々に瀬戸内の穏やかな風景、波音を聴きながら宇宙の魅力に出逢ってほしいと願いを込めました。
※小惑星「Kamagari」について
最後に
私は、これまで「甲状腺がん」、「顔面麻痺(ベル麻痺)」、「聴神経腫瘍」の3つの病気を経験しました。
口から水が飲めない苦しみ、顔がゆがみ目が閉じない辛さ、耳がどんどん聞こえなくなり、とてつもなく痛い頭痛。
それでも、私の回復を信じて支えてくれる人がいました。支えてくれた家族、関係者の方々、そして主治医の先生をはじめ、チームドクターの先生方、医療関係者の皆様のおかげで、すべての痛みから解放されました。
この与えられた命を大切に全うしていきたい。
学びを通じて、命の尊さを皆さまとともに実感したい。
A&Aとの出会いが、あなたにとって何かのきっかけになることを信じて。
広島県呉市かまがり天体観測館から臨む「日の出」©️KENSHI-FUCHIUE